あまり郊外に行きすぎても……

就職や通学をするために、学校や会社の周辺の土地を選ぶ人の割合はかなり大きくなります。
そのため、その地域内での工場廃業、大学移転など地域固有の事情は、空室率や流動性、賃料、物件価格に影響が出てくることとなるでしょう。
都心へのアクセスが悪くなるにつれて、地域経済との関わりが高まるということを頭に入れておきましょう。

例えば、一応ぎりぎり都心への通勤圏としてマイホームが売り出されているとはいえ、宇都宮付近まで行ってしまうと、住民のほとんどが栃木県内での通勤通学者で占められ、東京都方面へはわずか1割にも満たず、基本的に経済は地域へ完全に依存する形となります。
すると、地方が直面する、産業の空洞化、高齢化、人口減少などの問題、また、大きな工場が廃業してマンションになったなど、産業構造の変化や地域特有の問題が空室率に大きく影響してくることが想像できます。

このように、東京通勤圏外では、地域経済トレンドへの目利きが必要となります。

見かけ上はIRRが上がり、悪くない投資のように見える物件は増えるのですが、地域経済というファクターのリスク評価が現地に密着しているなどの条件がないと難しいため、リスクに見合った投資なのか見極めるのが難しくなってしまうのです。

こうなると、一般の個人投資家にはなかなか手の出しにくい投資案件なのではないでしょうか?